チュニジアに住んで1年以上になるが、チュニジア人のフレンドリーさに助けられている。それを紹介したいと思う。
まず、チュニジア人は日本人のように恥ずかしがり屋ではない。知っている間柄になれば必ず声を掛けてくるし、人懐っこく接することに躊躇しない。日頃、私が付き合っている友人は、欧米人やサブサハラのアフリカ人の同僚達が主であるが、最近は仕事とはまったく関係ないチュニジア人の知り合いも増えてきた。
私は、今まで、オーストラリア、メキシコ、アメリカに住んだ事があるが、どの国にいても、多かれ少なかれ外国人に対する差別というものが存在した。特にオーストラリアの高校に留学中は、学校で唯一の有色人種だったという経験をしたこともあり、私は差別や偏見に対しては多少敏感な方である。しかし、私の感覚ではチュニジアは日本人に対する偏見はほとんど存在しないと思っている。
チュニジア人は日本通でなくても、日本が先進国であることは知っているし、日本人が礼儀正しく、勤勉で、教養のある国民であると思っている。多くのチュニジア人が日本人と友人になりたいと思っているのは間違いないであろう。こちらが友好的に接すれば、相手も同様に対応してくれるのは嬉しいところである。また、買い物の際は、店員等と気軽に話をする事もできるし、飲み屋に行けば、色々な人が話かけてくる。このあたりのオープンな文化は日本のどちらかというと恥ずかしがり屋で少し閉鎖的な雰囲気とは異なる。
昨年までフランス語を教わっていたチュニジア人の先生には自宅では何回もご馳走して頂いたり、近所のA君のご家族には、時々チュニジア料理の差し入れを頂いている。A君は学校の音楽の先生であり、偶々、バスの停留場で知り合いになった。彼とは近所のカフェでサッカーを見たりお話をする仲である。彼は私より20歳近く若く、私はどちらかと言うとA君の両親の方に年が近いが、年齢に関わらず、彼は私を友達と思ってくれているし、私もそう思っている。ちなみに、10年程前、彼は家族とともにチュニスに駐在していた日本人に親切にされ、日本人に対して親近感を持っているという。当時、その駐在員とは言葉があまり通じなかったらしいが、『碁』を教えてもらった良き思い出があるという。
正直、チュニジアの外食にはあまり感動しないが、A君の自宅でご馳走頂いたチュニジアの家庭料理は素晴らしいと思った。上記の写真はA君の家でご馳走になったサラダ・メシュエア、卵料理のタジン、フライドポテトである。この後、パスタ、牛肉、カスタードプリンも頂いた。日々生活をする中で、チュニジア人のフレンドリーさには助けられている。改めて感謝したい。
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