2013年1月21日月曜日

洗車(チュニジアの物価)

昨日、久しぶりに洗車を行った。近所のShellのガソリンスタンドで、最新と思われる洗車の機械を見つけたからである。

チュニスは道路の舗装が不完全であったり、下水の完備がされていない為、数日運転すると、車が埃と泥だらけになる。特に私が住んでいる地域は新興住宅街であり、道路の整備が行き届いておらず、雨が降った日には道が洪水のようになる。以前はオフィスの近くの駐車場で3ディナール(約160円)を払って、手洗いで洗車をしてもらっていたが、数か月前にオフィスの引っ越しと共に洗車する機会を失っており、車が見るに見かねない状態となっていた。

洗車は見ているだけで楽しい。以前住んでいたアメリカのガソリンスタンドでも、ガラスで覆われている場所で、自分の車が洗車される工程を一部始終見ることが出来た。一月に1回は洗車に行って、コーヒーとお菓子を食べながら自分の車が洗われる姿を見ていたものだ。

チュニスのガソリンスタンドでも、車が入る場所から洗車される状態が観察できた。物珍しげに観察している私に従業員がフレンドリーに話かけてくる。いつも、このチュニジア人の明るさに助けられている。『鳥の糞は車の塗装に悪いので毎週洗車すべきだ。』とかたわいもない話であるが、このような機会がフランス語の会話の練習にもなっている。

まず、従業員が圧力の強いホースで、タイヤや窓の汚れてる部分を洗い流す。タイヤの周辺から流れる泥の多さから汚れが再認識できた。その後、車が機械に入り、水を浴びせられ、風の圧力で水を拭き取る。機械が車にぶつかるのではないかと思うほど、繊細にフロントガラスの直前まで近づき、風を浴びせるのはアメリカの洗車の方法と同じであった。わずか10分程度たった後であろうか。車の外観は見違える綺麗になっていた。その後、従業員が車を別の場所に移し、マットレスを取り出し埃を落とす。車内も小さな掃除機で清掃してもらった。作業時間は20~30分ほどであろうか。仕上がりは大満足である。

別の場所にあるレジで値段を聞いて驚いた。外面の洗車のみの場合は5TND(約270円)、車内の清掃も入れると6TND(約320円)という。確かアメリカでは30ドル(当時の金額で約3600円)位取られていた記憶がある。また車内の清掃はほとんど人件費であるにも関わらず、差額がたった1ディナールであるのは驚きである。30分程度働いて人経費が54円ということになる。

ちなみにチュニジアは人経費が安い、散髪も30分ほどで5TND(270円)程度である。1ヶ月の平均給料は警察官が350~400TND、看護婦が500TND、学校の先生が600TND程度である。物価は安いがこれらの給料は生活をするのに充分とは言えない。ちなみにチュニスの2LDKの家賃は最低でも400TNDがかかる。(参考までに私の2DKの家具付きアパート(ほぼ新築)の家賃は外国人としては格安の800TND(4万円強)。)客観的に考えても、一般の給料では共働きでない限りはチュニスでまともに生活をするのは大変である。チュニジアで社会不安が起こっている背景がよくわかる。

車がピカピカになったのは嬉しかったが、同時にこのようなサービスが従業員の低賃金に支えられて成り立っていると考えると複雑な気持ちになった。私の場合は日本で育ち、今のところ家族揃って健康に生きてる。娘に対して教育を与えられている現在の状況に感謝しなくてならないとも思った。
 

2 件のコメント:

  1. 今日チエニジアから観光客の女性と一時間くらい行動した 高そうな持ち物は持ってないけど余り気にせず💰を遣い、京都にも行くとの事 因みに新宿で会った チエニジアは安全で海が綺麗と話し、ジンバブエに行った事を話したら苦笑いされた 明るいが依存心が高かった

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  2. 今日チエニジアから観光客の女性と一時間くらい行動した 高そうな持ち物は持ってないけど余り気にせず💰を遣い、京都にも行くとの事 因みに新宿で会った チエニジアは安全で海が綺麗と話し、ジンバブエに行った事を話したら苦笑いされた 明るいが依存心が高かった

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