2013年1月14日月曜日

教会(キリスト教の洗礼)

IMG00195-20130112-1924.jpg昨日、友人夫婦の生まれたばかりの子供が教会で洗礼を受けるというのでその儀式とその後の食事会に招待された。友人夫婦とは数日前に同僚の家で知り合ったばかりのオーストリア人とメキシコ人のカップルである。

ちなみにチュジニアは99%がイスラム教徒であるが、若干のキリスト教やユダヤ教を信仰している人もおり、教会やシナゴーグも存在する。外国人の住民とヨーロッパやアラブ諸国の子孫からなるキリスト教のコミュニティーが存在し、その数は2万5千人程であるという。

昨日はSidi Dhriftという場所にある小さなカトリック教会で洗礼が行われた。洗礼とはキリスト教の入信に際して行われる儀式である。土曜日に訪問した教会は厳かな雰囲気であり、神父が洗礼に関して聖書の説明を行ったり、皆で洗礼の歌を歌ったりした。参加していた人は、ヨーロッパ人から、ラテンアメリカ人、それからアフリカ人と多様であった。神父は主にフランス語で儀式の進行を行っていたが、参列者の様子を見ながら時には英語やスペイン語を混ぜて説明を加えていた。ちなみに洗礼の方法は浸水(身体を水に浸す)または灌水(頭部に水を注ぐ)や滴礼(頭部に手で水滴をつける)によって行われるそうだ。昨日は神父が赤ちゃんに軽く水をつけており、滴礼で行われたと思われる。

私はキリスト教徒ではないが、高校の時はオーストラリアの英国教会の学校に留学して、毎日讃美歌を歌った。大学は日本のカトリックの学校に行き、外国から来た宣教師から直接、語学やキリスト教の授業を受けた。宣教師の先生は男女からなるスペイン人、アルゼンチン人、ドイツ人と様々であり、20年以上日本に住んで日本語が堪能な先生も多かった。結婚もせず神に自らの人生を捧げる宣教師の姿を目をあたりにして考えさせられることは多かった。昨日のSidi Dhriftの神父を見て宣教師の先生を思い出した。

皆で歌った曲は美しかった。フランス語の歌詞を渡されたので何とかフォローできた。最後には皆でそれぞれ握手をしたり、抱き合いながら、洗礼をした子供や家族と写真を撮ったりした。儀式の後は近くのイタリアレストランで食事をし、皆で子供の洗礼を祝った。子供のP君には今後の素晴らしい人生を期待する。久しぶりに教会で過ごし、心が洗われた一日であった。
 

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