2013年2月7日木曜日

ショクリ・ベルイード氏暗殺事件(1)

本日(2月6日)朝8:00頃、「民主愛国主義運動(PPDU)」のショクリ・ベルイード党首が暗殺された。自宅を出たところ何者かに狙撃されたという。犯人は未だに捕まっていない。

まず第一報は昼食時に同僚から聞いた。ベルイード氏は頭と胸を撃たれたという。革命後、今までデモ等が発展して起きた事件はあったが、私の知る限りはこのような暗殺は聞いたことはない。凶悪犯罪の少ないチュニジアでこのような事件が起きたのはショックであった。今年は総選挙がある重要な年なのに、何故このようなことが起きるのだろうか。正直、事件が及ぼす影響について考えると戸惑った。

午後14:30頃であろうか、勤務先の近くのモハメッド・ハムザ通りから大きな声が聞こえてきた。本日はこの事件を受けてブルギバ通りで抗議のデモが行われるという。大勢の人がモハメッド・ハムザ通りに向かっていく様子が見えた。ブルギバ通りはこのモハメッドハムザの場所から約1KMのところにある。

私はモハメッド・ハムザ通りの近くに停めていた車が心配になり、状況を確認しにいったところ、偶々、チュニジアの旗を掲げた救急車が、多くの歩行者と共に移動しているのが見えた。ショクリ・ベルイード党首の遺体が収容されているという。デモはこの遺体をブルギバ通りの内務省前まで運び、抗議を行う予定らしい。

その後、デモに参加する為にブルギバ通りに南下するもの、避難する為にブルギバ通りの方から北上するもの、帰宅しようとして西の方の街道に移動する車で道は混乱していた。正直、本日、デモが発展し、帰宅できないような事態になると困ると思っていたが、混雑は17:00頃には緩和した。正直、仕事をしながらも、一日中落ち着かない日であった。

帰宅後、近所のチュニジア人の友人に聞いたところ、デモは数百人規模が行わていたという。ブルギバ通り近くのパリ通りでは、警察により催涙ガスがデモに対して投げ込まれて混乱していたようだ。彼はデモとはまったく関係がない単なる通行人に過ぎないが、催涙ガスに巻き込まれ散々だったと嘆いていた。後でテレビで確認したところ、ブルギバ通りの内務省の前は鉄線で閉鎖され、大勢の警察官が配置されていた。おそらくデモは内務省の前までは行けず、ブルギバ通りの対面や、周辺の通りで抗議していたと思われる。

友人によると、ショクリ・ベルイード氏は過激な発言で有名であり、最近は、与党のアンハナダに対して、経済・政治改革の遅れや、イスラム過激派による影響について非難を強めていたという。イスラム主義とは一線を画しているようだ。また、PPDUの元々の思想はマルクス・レーニン主義であるという。

犯人は未だ捕まっていないが、暗殺に銃が使われ、計画的犯行の可能性が高いのは非常に不気味である。今後、抗議のデモは拡大する可能性もあり、この数日間注意が必要であろう。特に今週の金曜日が心配である。これ以上、チュニジアが悪い方向に進まないことを祈っている。

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