本日(2月8日)、チュニス南部の墓地において、ショクリ・ベルイード野党指導者の埋葬が行われた。アルジャジーラの記事によると、4万人の程の群衆が葬儀に集まり、反政府のスローガンを訴えられたという。更にこの状況に乗じて、若者の群衆が墓地の周辺にて車を破壊した。警察により催涙ガスが投げ込まれ、100人以上の逮捕者が出た事態も起こったようだ。
チュニジア労働総連盟(UGTT)を中心としたゼネストも行われた。ゼネストの影響により、国際便の大半も欠航となった。殆どの商業活動が休止され、町は閑散とした雰囲気であった。ショクリ・ベルイード氏の支持層が労働組合であった為、暗殺に対する抗議を目的とした意味合いが強いようである。
未だに余談を許さない状況であるが、本日、チュニジアにおいて、様々な抗議は行われたものの、政治的又はイデオロギー的な深刻な衝突は起こらなかったようだ。今のところ、最悪の状態は回避されていると言えよう。
この事件後、ジェバリ首相は総選挙が行われるまで、どの政党にも属していないテクノクラートで構成した政権を画策していると発表しているが、この考えに対してアンナハダは猛反発をしているという。未だに事件の真相は謎であるが、裏舞台において様々な事が起こっていると察する。これらの裏の話が表舞台に出てこないのは、チュニジアが民主主義になっても隠蔽体質が変わらないからであろうか。
チュニジア労働総連盟(UGTT)を中心としたゼネストも行われた。ゼネストの影響により、国際便の大半も欠航となった。殆どの商業活動が休止され、町は閑散とした雰囲気であった。ショクリ・ベルイード氏の支持層が労働組合であった為、暗殺に対する抗議を目的とした意味合いが強いようである。
ブルギバ通りの内務省の近くにおいても群衆が集まり、抗議デモが行われたようだ。ある情報によると午後5時位にはデモは収まったという。勤務近くのモハメッド・サンク通りを見ただけでも、小型の戦車や、多くの警察官が配置されていた。ブルギバ通りにおいては緊急事態を想定して、相当な警備がされていたと思われる。
未だに余談を許さない状況であるが、本日、チュニジアにおいて、様々な抗議は行われたものの、政治的又はイデオロギー的な深刻な衝突は起こらなかったようだ。今のところ、最悪の状態は回避されていると言えよう。
しかし、今回の事件で感じたことは、結局、真相が明らかにされていないということである。既に遺体は埋葬されてしまったが、死体解剖によって、銃弾がどの銃によるものなのか発表はされていない。また、狙撃された角度や犯行状況等が十分に検証されたとも思えない。『ニューヨークタイムズ』によると、内務省の大臣は目撃者がいる事を認め、未確認の二人のガンマンが4発の弾丸と共に、ベルイード氏を暗殺したと言及している。しかし、本日発行の『EcoJournal』週刊誌によると、内務省は、狙撃犯を認定する為の証拠や詳細について未だ情報を得ていない事を発表しているという。
一方でショクリ・ベルイードの遺族、特に父親はアンナハダの党首ガンヌーシを批判している。更に、人民戦線党首のAouini氏も『未だに殺人者が誰なのかは知られていない。しかしこの殺人実行の指揮はアンナハダによって実施された。』と大胆にも与党を批判している。事実、国民はアンナハダを疑惑の目で見ており、それが故に現政権の批判が行われ、6日より群衆はチュニスや地方都市でアンナハダの事務所を襲っている。
しかし疑問に思うのは、アンナハダがショクリ・ベルイード氏を暗殺するメリットがあるかということだ。これによって全ての野党が一致団結し、アンナハダの存在を脅かすのは明白である。選挙にも悪影響が出るのは間違いない。客観的に考えると、民主主義体制に移行したチュニジアにおいて、与党が野党の指導者を銃で暗殺するような計画を行うとは思えない。この混乱を創出することによって、メリットを得る誰かが暗殺を計ったとしか思えない。
この事件後、ジェバリ首相は総選挙が行われるまで、どの政党にも属していないテクノクラートで構成した政権を画策していると発表しているが、この考えに対してアンナハダは猛反発をしているという。未だに事件の真相は謎であるが、裏舞台において様々な事が起こっていると察する。これらの裏の話が表舞台に出てこないのは、チュニジアが民主主義になっても隠蔽体質が変わらないからであろうか。
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